1年数か月を費やして執念で見つけ出したカレールゥを用いた
カレーライスを先日発売し大変好評を頂いていますが、
折角見つけた美味しさを他にも生かせないかと考えていました。
お客様から「カレーうどん」のリクエストがありましたが
カレー蕎麦やうどんは、蕎麦屋さんが自店の麺つゆを合わせて作るからこそ
独特の和風の味が出るのであって・・・全く自信が持てずにおりました。
というのも、じつは昨年秋から昆布・椎茸・削り節できちんと出汁を取り、
返し(出汁で割ると麺つゆになる醤油ダレ)も作ってはおりましたが
味の好みは十人十色で、甘いとやら辛いとやら・・・
お客様は自分の好みで勝手なことを申します。
私が作る出汁と返しの師匠は、現在小樽で有名食堂をされている方、
この方は東北で蕎麦屋を長年営業されていた経歴の持ち主ですから
プロ中のプロです。
麺つゆの味の好みは各人に極力合わせて出汁と返しの割合で
何とか解決できると判断。それには当然、出汁も返しも
作る度にブレが少なく一定の味、濃度でなくてはならないのは当然。
そこで出汁用にはレーザーガン型の温度測定器
これは離れた物の温度を一瞬で測定できるので
いちいち鍋に温度計を入れずに済みます。
それともう一つは返しを作る途中で濃度を確認するための測定器具で
ブリックス計(糖度計ともいい、プリズムをのぞいて目盛を見ます)を
購入しました。この方法は私自身が食品関連の会社勤め時代に
商品開発時や製造部門に一定品質の製品作りをしてもらうために
用いた方法で、今回その経験が役立ちました。
これらの事によりブレの少ない一定範囲の品質で
当店の出汁と返しが生まれました。
手法にも慣れて味も確定できたので
今回初めて皆様にお披露目お知らせします。
という訳で以前は市販や業販の麺つゆで試行錯誤していましたが
今はしっかりと「あまから」の自家製麺つゆで
蕎麦(うどん)を提供しているのです。
カレーうどんに話を戻しますが、その自家製出汁と返しの割合と、
出来たつゆをカレールゥとどれ位の合わせ分量にすれば
最も美味しいカレーつゆが出来上がるか、試作を重ねていたのです。
そうしてこのたび納得のものが完成しました!
あまから「カレーうどん」、炙った揚げと刻みネギをのせて
さあ、召し上がれ! 3月15日、650円で美味しく新発売!